むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 胃腸炎の漢方治療

    連休明けで忙しい日々が始まったと思ったら、もう土曜日です。少し得をしたような気分になります。ここで一度しっかり体を休めて、来週からの本格的な仕事に備えたいところです。

    私は土曜日の午前診療が終わった後、学校心臓検診があります。午後からは医師会病院のヘルスケアセンターで、夕方まで検診業務にあたる予定です。学校心臓検診では、学生さんたちの心電図異常に対する精密判定を行います。一例一例、思った以上に時間のかかる作業です。体育、とくに水泳や部活動への参加可否にも関わるため、慎重な判断が求められます。

    私自身、この医師会の業務に携わるようになって10年以上になります。現在は心臓検診班の副班長を任されて2年目になりますが、小児循環器を専門にしているわけではないため、今でも「心臓検診マニュアル」を勉強しながら対応しています。

    最近は、AIの活用によって業務効率が大きく向上しました。マニュアルやガイドラインをAIに読み込ませ、疑問点をチャット形式で確認すると、必要な情報を即座に整理して提示してくれます。以前は分厚いマニュアルを持参し、診察の合間にページをめくって調べていましたが、現在は必要な情報に短時間で到達できるようになりました。

    これは単なる時短だけではなく、学習効率の向上にもつながっています。疑問をその場で解決できるため、理解が深まりやすく、知識の定着も早く感じます。AIをここまで手軽に活用できる時代になったことは、本当にありがたいことです。

    さて、昨日のブログにも書きましたが、このところ喉の痛みや声枯れを伴う風邪が流行っています。

    それに加えて、胃腸炎症状の患者さんも増えています。通常、感染性胃腸炎では吐き気・嘔吐と下痢の両方が見られることが多いのですが、最近は「嘔吐だけ」「下痢だけ」というように、症状が一部だけのケースも目立っています。こうした場合でも、発熱や寒気など全身症状を伴っていれば、ウイルス性胃腸炎を疑って治療を行っています。

    私が感染性胃腸炎に対してよく用いる漢方は、黄連解毒湯です。発熱を伴う場合には、葛根湯を併用します。この組み合わせは、古典的には「葛根加黄連黄芩湯(かっこんかおうれんおうごんとう)」という処方に相当します。この処方は、約2000年前の中国で編纂された 傷寒論 にも記載されている歴史ある処方で、発熱を伴う胃腸症状に対して広く用いられてきました。もちろん症状や体質によって向き不向きはありますが、臨床的には比較的早く症状が改善する印象があり、私自身もよく使用しています。

    胃腸症状や発熱でお困りの際は、早めに受診していただくことで、症状の悪化を防げる場合があります。気になる症状があれば、どうぞご相談ください。

    当院の道沿いの植栽はおたふく南天です。今年は造園業をやっている友人が10年前に苗を植えた時みたいに短く枝をカットしてくれたので、一斉に鮮やかな新芽が出てきました。