むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • ACのCM

    鳥取で地震が起きて3日が経ちました。熊本では、後片付けが終わったと思ったら本震が来たので、それを思えば今頃鳥取の人たちは次が来るのではないかという恐怖で気が気じゃないでしょう。お察しします。当分は気を抜かずに備えてもらいたいです。

    地震の思い出と言っては変ですが、思い出すだけで嫌な感じがするのがACのCMです。東北大震災の時のACのCMは、今のよりさらにひどくて非難ごうごうでしたが、先の熊本地震の際に毎日毎日TVで見たACのCMもまだまだいただけるものではなかったと思います。もしかしたら、CMの出来の良し悪しとは関係なく、ああいう震災の状況で繰り返し繰り返し放送されるACのCMがいけないのではないかと思います。

    CMが通常のものに戻った時、どんなにホッとしたことでしょう。今頃もしかして鳥取のローカル放送ではまたACのCMの嵐ではないかと思い、心配しています。悲惨な状況とテレビのCMが頭の中でリンクして嫌な記憶としていつまでものこります。

    PTSDという心の病があります。ネットでこの言葉を調べると、「強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。 震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています」とあります。このショック体験がACのCMとリンクして、あのCMを見ると辛かった思い出がフラッシュバックしてきて、急に動悸がしたり息苦しくなったりすることがあります。

    震災の時、お笑い番組を放送していいのかどうかという議論がありました。被災者心理としては、ぜひ普通どおりやってほしいものです。自粛というのは簡単ですが、いつも通りの日常がそばにあることを感じるだけで心の平和をとり戻せると思うのです。

    thumb_img_0727_1024