最近、寒天デザートの自作を毎日のようにしています。味付けにはスポーツ選手のアミノ酸サプリ「アバンド」を使っています。とても美味しく、ヘルシーです。煮たミックスビーンズを混ぜることでアクセントをつけています。寒天は海藻から作られ、食物繊維が豊富で低カロリーなため、健康に良いのは間違いありません。
そんなことをネットで調べていたところ、ゼラチンの健康パワーについての記事を見かけました。寒天とゼラチンは食感が似ており、どちらもデザートに使われます。しかし、ゼラチンには寒天にはない栄養的なメリットがあることを再認識し、今うちにある寒天を食べ終わったら、次にゼラチンを使ったデザート作りをしようと考えました。
ゼラチンは、魚や豚の骨や皮などを煮ることで抽出されます。料理でも、煮物が冷めるとゼラチンが固まるのを目にすることがあると思います。このゼラチンを精製したものが、お菓子や料理の材料として市販されています。寒天と異なり、ゼラチンはタンパク質(コラーゲン)を主成分としています。摂取すると消化・分解されてアミノ酸となり、栄養価が非常に高い上に低カロリーです。
以前は「食べたコラーゲンは消化されるため、皮膚などのコラーゲンにはならない」と考えられていましたが、近年の研究では、ビタミンCと一緒に摂取することで、体内でコラーゲンが再び合成されることが分かっています。
体内でコラーゲンが増えることで、皮膚のシワが改善する可能性があります。また、血管が丈夫になり、ケガや生理の出血が軽くなることが期待できます。ぶつけた覚えもないのに皮下出血(あざ)ができやすい人も、コラーゲン不足が原因であることが多いため、ゼラチンを毎日摂取することで出血しにくい体質になることが期待できます。
さらに、骨や軟骨もコラーゲンで構成されています。骨はカルシウムと早合点して過剰摂取には注意が必要です。カルシウムを取りすぎると腎臓結石のリスクや心血管系への影響が指摘されています。骨や軟骨の健康維持には、コラーゲンの摂取が有効であると考えられます。また、骨の強度を保つためには、ビタミンDの摂取や適度な運動も重要です。
私はこれまで患者さんに「お魚コラーゲン」という商品を勧めてきましたが、ゼラチンも同様の効果が期待できそうです。ゼラチンは美味しく食べられるため、継続しやすいのではないかと思います。