3月も後半に入ったというのに、寒の戻りです。朝、クリニックの玄関前を掃除していたら、吹雪になりました。体に雪がたくさんついて大変だったので、早々に清掃を中断して室内に入りました。天気予報によると、あと数日寒い日が続いた後、一気に春の陽気になるようです。ちょうど春分の日が近づいているので、その頃には本格的に春になりそうです。
寒暖差が大きいため、体調を崩す患者さんも多く、今日は発熱で来院された方が25名ほどいました。コロナだったりインフルエンザだったり、胃腸炎だったり、さまざまです。学生の間ではインフルエンザB型が流行しているようで、昨年末にA型にかかった人も油断できません。今日だけでも、年末にインフルエンザA型にかかり、今日はB型にかかったという人が2名いました。
寒の戻りで思い出しましたが、自然界では、物事は一直線に進むより、一進一退しながら少しずつ前進することが多いものです。特に、大きく進む前には一度後退することがあります。例えば、高くジャンプするには、一度膝を曲げて低い姿勢を取る必要があります。この考え方は、私が毎週参加している倫理法人会の経営者モーニングセミナーでもよく話題になります。
会社経営では、業績が伸び悩んだり、赤字になることもあります。しかし、それをくよくよと悩んでも仕方ありません。一度立ち止まったり後退することは、次への大きな飛躍に必要なことだと知っていれば、何も憂える必要はないのです。
そこで大切なのは、あきらめずに前に進む方法を考え抜くことです。ネガティブになって落ち込んでいては前進できません。明るく、朗らかに、喜んで働くことが大切です。しかし、試練が大きすぎて、どうにもならなくなることもあります。そのようなとき、無理に突き進むより、一旦すべてを手放し、裸一貫やり直す覚悟を持つという選択肢もあります。生きていれば、必ず何とかなるものです。新しい道を見つけるために、時には大胆な決断も必要でしょう。
とはいえ、今日の寒の戻りは、そんなに大げさに考えなくても、季節は着々と春に向かっています。「寒くなった」と嘆く必要などまったくありませんね。仕事で行き詰まっても同じこと。寒の戻りのようなものだと思えばいいのです。