むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 基礎の勉強が大事

    2月は短いのに2回も祝日があるんですね。カレンダーを見ていたら、来週の月曜もお休みです。休みはうれしいですが、そのしわ寄せで他の日がむちゃくちゃ忙しくなるので、覚悟しておかないといけません。

    そういえば、今日の昼に熊本市で地震がありました。今調べたら震度2だったみたいです。揺れたのは一瞬でしたが、ちょうどスタッフ全員が集まって勉強会をしていた最中だったので、びっくりしました。先週は満月だったので、月齢は21くらいでしょうか。今週は寒波再来のニュースもあり、明日の天気予報では最高気温が5度くらいです。こんな寒い中で地震が来て停電でもしたら、寒さで凍えてしまいます。どうか大地震が来ませんように。

    先週の土曜日に漢方の講演会があり、私も30分ほどレクチャーをしました。今回は、漢方を勉強する際のコツについて話しました。普段は「こんな症例にはこんな治療が良い」といった実践的な内容を話すことが多いのですが、今回は基礎的な話にしました。実は今週も別の勉強会で講演を頼まれています。参加者が前回の講演会とは異なるため、今週も同じテーマで話します。ただし、今回は時間が1時間あるので、スライドの枚数を増やし、より詳しく話す予定です。

    漢方の勉強には時間がかかります。日本の医学部を卒業する段階では、漢方の知識はほとんどゼロです。臨床(西洋医学)を学んだ後で、興味のある人だけが漢方を勉強するのが一般的です。しかし、その時点ですでに臨床医であるため、勉強したことがすぐに役立つことを期待されます。そのため、私たちが講演する際も、「今日学んで明日から実践できる」ような内容にすることが多いのです。

    しかし、中国では漢方(中医学)を学ぶ中医学院に入学すると、東洋医学ベースの薬理、処方学、内科・外科などの科目に加え、古典の勉強を含め、6年かけてみっちり基礎を学びます。日本でも基礎を飛ばして臨床応用だけを勉強していては、腕が上がりません。やはり、すぐに役に立たなくても、基礎をしっかりと学ばないと、何事も成長しません。

    ホスピタルメントにて