むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 認知症の勉強

    季節がわからなくなるくらいキラキラと太陽が輝き、温かい一日でした。今週は3月並みの陽気が続くらしいです。ただこのまま一気に春になるわけでもないようなので、体調管理が必要ですね。私は往診時は防寒のコートを着て出かけるのですが、途中で暑くなって半袖になりました。暑かったり寒かったりに対応できるように、調整できる洋服がいいと思います。

    昨日「認知症はここまで治せる」というWEB講演がありました。うっかり聞き逃したら、今日見逃し配信してくれることになり、勉強させていただきました。内容は有名なコウノメソッドという認知症治療の方法を実践されている先生の講演でした。コウノメソッドは私も以前から興味があって勉強していたのでだいたい知っていたのですが、素晴らしい治療効果を発表されました。とても感心しました。やはり、高齢だからと諦めず、ほんの僅かな所見を見逃さずに病態を理解すること、そして、頭に悪影響のある多くの薬を飲んでいることが多いのでできるだけ薬を減らしてしまうことが大切です。アリセプトなど認知症の薬だから認知症に飲ませたほうがいいと思っているのも間違いです。合う合わないがあります。興奮して暴言暴力的になることも多いことが知られています。しかし、アリセプトで暴力的になったところを抑肝散やリスパダールなどを上乗せしておとなしくしている例もあり、不適切な薬の積み重ねがさらに状態を悪くする可能性があります。今日は改めてそういう勉強をさせていただきました。

    そういえば、今日の新聞で、大学入試「共通テスト」をAIに解かせたら91%正解だったそうです。さすがに日本史などが少し点数が取れていませんでしたが、このあたりも学習させれば完璧になるでしょう。とにかく、今私たちが身近につかっているAIは東大生くらい賢かったということ。それが文句も言わず何でもいうことを聞いてやってくれる時代です。指示を出せば自分の能力が足りないところを補ってくれる夢のような話です。

    チャットGPTに「東大生みたいなAIがいつもそばにいる絵」を描いてもらったら、ロボットが行儀良すぎてびっくり。